気になるのはアブレーション時の放射線被爆量 [経過観察]
2008年10月9日にカテーテルアブレーションを受けてからほぼ1年
1年間に生じた体の変化を記載します。
① 発作性上室性頻拍の発作は起きなくなりました。
(期外収縮の連発はまれに起きますが、息止めですぐに治まります)
② アブレーション後約1週間(15日)に子宮癌検診をうけましたが、頚部も体部もクラスⅡ(異形性細胞を認める)でした。両方一緒にクラスⅡになったので半年後の検診となり、4月の検診では体部はクラスⅠに戻っていました(それまで6年間の検査結果は全てクラスⅠ)。
③ 右そ径部(カテーテル挿入部)に結節ができ、消失するまで約2カ月かかりました。結節が神経を圧迫するのでその間、ずっと痛かったです。
④ 閃輝暗点が5月まで1カ月に1回くらい起きていました。
(アブレーション前、2007年7月3日に起きて依頼、起きていなかったものです)
⑤ 大腿骨にレントゲン写真で腫瘍の所見が観察されました(精密検査の予定)。
以上、アブレーションを受けて、【発作時に服用する薬を持ち歩く必要がない】ということは、生活の質を向上させたと思います。
そ径部の結節はアブレーション時に説明を受けた合併症のひとつですが、2カ月間も消失しないとは思ってもいませんでした。
閃輝暗点は、その機序が不明のため、アブレーションによる合併症とは断定できませんが、頻回起きるようであれば、問題があります。アブレーションによる治療中から、持続する光視症が消失しないという方もおられますので、今後はアブレーションの際には説明したほうがいいと病院側に意見書を提出いたしました(説明するとの回答)。
気になるのは、放射線被爆量です。
私の場合2カ所のリエントリー回路がありましたので、4時間半、3方向からレントゲンで透視されていたことになります。◆先生の説明では、レントゲンでの撮影はアブレーション時のカテーテルの留置位置を記録するためにほんの数秒しかしていないので、レントゲンの放射線被爆量はわずかということです(透視と撮影では被爆量はかなりちがうらしい?)。ただし、受ける側の感受性の違い(個人差)も考慮しなければいけません。
アブレーション後、体の2カ所から(子宮の頚部と体部)異形性細胞が認められたということは、全身の組織、細胞がレントゲンの放射線被爆により、なんらかの影響を受けていると推察されます。ただし、子宮は細胞のサイクルが早いので(生理で剥がれ落ちる)、一過性に異形性細胞がみられたとしても、その程度がひどくなければ問題ないと思われます。
問題なのは大腿骨の腫瘍です。
大腿骨の腫瘍は、アブレーション前から足にへこみがみられましたので、すでにあったものと思われます。ただし、アブレーションでの放射線被爆により、良性だったものが悪性に変わったとしたら、と想像すると・・・安易にアブレーションを勧めたり、受けたりするのは問題ではないでしょうか?
今は、ただ、良性の腫瘍であることを祈るだけです。
根のついたねぎを植えておくと成長します。
おそばの薬味にどうぞ。