合併症 [カテーテルアブレーション]
カテーテルアブレーション関連秋季大会2010のプログラムをみました。
「~~~に成功した1例」 とういう演題が大多数の中、
カテーテルアブレーションの合併症に関する演題は4題あり、そのうち、「食道・胃迷走神経障害」、「横隔神経障害」 と記載されている演題がそれそれ1題ありました。
・・・迷走神経と言えば、昔のことを思い出します。
かなり、脱線しますが、「嗅いで」「視て」「動く」「車の」「三つの」「外」「顔」「聴く」「舌に」「迷う」「副」「舌」
脳神経(脳から出ている神経)の12対の覚え方のひとつです。
第Ⅰ神経:「嗅いで」は嗅覚をつかさどる嗅神経
第Ⅱ神経:「視て」は視覚をつかさどる視神経
第Ⅲ神経:「動く」は眼球運動をつかさどる動眼神経
第Ⅳ神経:「車の」はこれも眼球運動をつかさどる滑車神経
第Ⅴ神経:「三つの」は顔面の知覚、咀嚼運動をつかさどる三叉神経
第Ⅵ神経:「外」はこれも眼球運動をつかさどる外転神経
第Ⅶ神経:「顔」は表情筋の運動等をつかさどる顔面神経
第Ⅷ神経:「聴く」は聴覚、平行覚をつかさどる内耳神経
第Ⅸ神経:「舌に」は唾液腺の分泌等をつかさどる舌咽神経
第Ⅹ神経:「迷う」は主として頚胸腹部の臓器を支配している副交感神経の迷走神経
第ⅩⅠ神経:「副」は頚や肩の筋肉の運動をつかさどる副神経
第ⅩⅡ神経:「舌」は舌の運動をつかさどる舌下神経
これらは対になって脳から出ている神経です。
舌が付く神経がふたつあるので、舌下は「下にある」って覚えたのでした。
迷走神経はかなり広範囲に、内臓を支配している副交換神経です。
PSVTの発作を止めるため、冷たい水を飲んだりして迷走神経を刺激すると、スイッチが切れるように治まることがあり、心臓の動きには本当に神経が関与していること、学んだことが、実際に自分の体で体験できたのでした。
それとは逆に、背筋を伸ばしたり、高いところに手を伸ばした時にはスイッチが入り、発作が起きていましたので、心臓に分岐している交感神経の横隔神経でも刺激されていたのでしょうか?
神経は42℃くらいで変性する可能性がありますので、
アブレーションする場所によっては、神経を変性させてしまうこともあるのでしょう。
アブレーションの時に痛い!って言って良かったと、今になってあらためて思います。
リエントリー回路だけの焼灼で、他の神経は焼灼されなくて本当によかったです。
初冬の屋上庭園
以前、コメントしたかもしれません。
PSVT、アブ経験者です。
その後、心臓のほうはいかがですか?
頻脈は完ぺきに消えましたか?
ブログでEPS検査の苦しさを拝見し、思わずコメントさせていただきました。
いろいろ、アブ関連を読みあさってもEPSにはふれられてないので、苦しかったのは私だけ?と思っていました。
私は、何よりその検査が辛くて
もう止めて~と心の中で叫んでいました。
心臓に絶対負担がかかると確信しました。
私の場合、なかなか震源地が見つからずどれだけ長い時間刺激を与えていたか・・・
医龍、毎週観ていました。
重い心疾患も、心外科は必要なくなり全てカテて治療できる時代になってほしいものです。
日進月歩とは言ってもまだまだ先でしょうね。
by リンゴ (2010-12-20 15:17)
リンゴさん
コメントありがとうございます。
本当に苦しかったですよ~
苦しいのを我慢してやったかいがあって、psvtの発作は起きていません。
ちょっと、背筋を伸ばすと脈が速くなるのを感じることはありますが、直ぐに治まります。
医龍は、やはり、心臓外科のドラマでしたね。伊集院くんも一度はカテーテル医をめざしたけれど、もとのさやにおさまり、カテーテル医が死んでしまうなんて、せつない最後でしたね。
医龍が病院のかなり高い屋上から落ちて、頭からかなり出血していたのに復活したのは驚きでした~^^
by psvt.abl (2010-12-20 19:29)