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カテーテル・アブレーション後の合併症について思うこと [カテーテルアブレーション]

久しくブログタイトルのカテーテル・アブレーションからは遠ざかっていましたが、昨日、前の記事に合併症についてコメントされたことから、少しだけカテーテル・アブレーション後の合併症について振り返ってみることにしました。

医師たちは誰も症状を悪化させようとしてカテーテル・アブレーションを施すことはないのでしょうが、観血的な処置であり、場所が心臓だけに全く合併症が起きないという訳ではありません。

医師は合併症についてはインフォームド・コンセントで説明義務があり、患者はそれを承諾した上でカテーテル・アブレーションを受けることになります。

合併症と頻拍発作の辛いことを秤にかけて、実施してもらうのか、しないのかは患者本人の判断で決めることになります。

私はアブレーション後、カテーテル挿入部位に直径2cmくらいの結節ができて、結節が消失するまで2ヵ月間、痛みが持続していました。このことについてはインフォームド・コンセントで一応、カテーテル挿入部位の出血や血腫の形成、血管の損傷(動脈の閉塞、動脈壁の瘤状の突出、動脈・静脈間の交通の形成)などと説明を受けています。
出血や血腫の後、結節まで形成されるということは説明されていませんが・・・納得できる範囲ではあります。

問題となっているのはアブレーション後に「閃輝暗点」を起こす頻度が高くなったことです。
最初に
、総合内科を受診して脳のCTやMRI検査を受け、眼科でも視野検査を含む種々の検査を受け、「閃輝暗点」時には浮動性のめまいも感じることから耳鼻科でもめまいの検査などを受けました。いずれの検査でも異常は認められませんでしたが・・・

インフォームド・コンセントの際に光視症などを悪化させることがあるなどと説明を受けていたら、回り道せずに環器内科で相談していたでしょう。

コメントを投稿してくださったAlien  さんは、カテーテル・アブレーションの最中から光視症の症状が起きて、今でもその症状が持続しているのです。
執刀した医師もアブレーションと光視症について、「因果関係あり」との判断から、原因追及をされています。

アメリカでは、このような事象について調査研究が進んでいるようです。

私はブロッケン・ブローのような処置は受けてはいませんので、アメリカで報告されている症例とは異なります。閃輝暗点もアブレーション後6か月間は起こす頻度が高くなりましたが、その後は幸いなことに起きていません。

いずれにしても、循環器内科の医師がアブレーションと光視症発現・悪化について「因果関係なし」と判断している段階では原因追究はままなりません。

「特異体質によるもの」あるいは、説明がつかないときの決まり文句のように「精神的なもの」などということで処理されていては前には進まないのです。

調べないのは、根底に頻拍発作の根治治療をしてあげているのに、稀な合併症が何ほどでもないという医師の驕りがあるからではないでしょうか?

また、専門意識が強くなる反面、他科との連携が薄れているような気がします。

専門家同士、十分意見交換をして、本当に稀な合併症についても前向きに調査していただきたいと思いいます。

それが治療方法を確立するためには不可欠なことだと思います。

カテーテル・アブレーションは手技が確立されたものとするにはまだ、少し早計な気がします。

どのような症状が発現し、その頻度、程度、持続性など調べることはたくさんあります。

IMG_1089ラベンダー063012.JPG
ラベンダーが咲き始めました。

花が咲くのは自然のこと・・・

そして、手術手技を確立するのには、まず、起こりうる合併症について、循環器内科以外の医師があらゆる角度から精査することが重要で、当たり前のことだと思われます。


 


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あい

この手術を強烈に勧められています、セカンドオピニオンでいった有名病院では、手術は必要なし、成功率は六割、と言われました
患者は悩みますね

by あい (2013-04-14 10:51) 

psvt.abl

あいさん

セカンドオピニオンと全く異なると、本当に悩みますね。
私も3年間、悩みました。
悩んでいる間に、呼吸法(息止め)である程度の発作はコントロールできるようになったりしました。
結局、リエントリーの箇所の異なる発作が起きるようになり、受ける決心をしましたが・・・
苦しさが我慢できないようであれば、6割の成功率に賭けてみるということもありと思いますが・・・リスクもあります。
施行するにしても、手術は必要なしという有名病院ではなく、ファーストオピニオンの病院になるのでしょうか?実績のある病院で受けられることをお勧めいたします。
by psvt.abl (2013-04-14 16:17) 

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