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留置針からの採血 [検査]

O市立総合病院の救命救急センターでは留置針から採血していました。

留置針とは「主として輸液等の動静脈留置用として使用する穿刺針」のことです。

薬液を点滴などで動静脈に入れるための穿刺針であり、採血用ではありません。
内部に止血弁などもあり血液の逆流を防止する仕組みが付いていているものもあり、この針からの採血は適当ではありません。

私はK病院のリウマチ内科に2か月ごとに通院しています。その血液検査結果とO市立総合病院の循環器内科受診時の採血(110927)、救命救急センターでの採血(120313)、その翌日の入院時(120314)の採血の検査結果とを比較してみました。

血液検査.jpg

リウマチ内科ではリウマチなどの薬を処方されたことがありましたが、副作用のため服用できていないので、経過観察中です。依然としてCRP(正常値:0.35以下)の値は高く、また、IgAなど免疫グロブリンの値が高いためかTP(正常値:6.7-8.2)もいつも高値を示しています。

BNP(正常値:18.4以下)は循環器内科でしか検査していません。
PSVTの発作は起きていないのですが、いつも、やや高値です。

CPK(正常値:50-170)は42だと低値です。

比較すると、救命救急センターでの結果は明らかにTPやCRPの値が上昇していました。
おそらく、血液が濃縮して蛋白濃度が高くなってしまったのでしょう。

これは留置針で採血したこと、さらに、駆血帯を巻いてからの時間が長かったためだと思われます(駆血帯は巻いてから1分以内に採血するのが基本です。そうしないと、タンパクのような分子量の大きなものは血管内に残り、分子量の小さなものは血管外にでてしまったりと血液成分に変化が起きることが知られています。)。
救命救急センターでは留置針を入れるためか、あるいは研修のデモで失敗はできないと思っていたのか、駆血帯を巻いてから2分以上経過した後の採血でした。
途中で主治医が「そこから採血するのですか?」とたずねたところ、女性スタッフが「ここに留置針を入れるのだからここからでいいでしょ。」などと言い、そのまま続けていました。そんなやりとりがあったこともあり、駆血帯を巻いてからの経過がさらに長引いたのです。

2分以上経過していても、駆血帯を巻きなおすことをしなかったのは、「どうせ、30%のヒトは死んでしまうのだから、きちんと採血する、しないなんて関係ない。」と言う考えが見え隠れしていたようでもありました。

医薬品の治験などで実施されるTK試験の際に、何度も針を刺すのは苦痛を伴うからと、留置針から採血する場合がありますが、それは科学的に検査値にどれくらいの誤差があるかを見極めているからできることです。

臨床の場合は、治験のようにはできません。ましてや、駆血帯を巻いてからの時間経過も考慮しないのは採血の基本ができていないというより、初めから、科学的な評価を無視した採血でした。

緊急カテーテル検査の翌日、主治医は見た目上CRPの値が下がっている(3.35→2.92)ことから、「CRPが下がっているのに痛い痛いとばかり言って・・・」などとつぶやきました。前日の不適切な採血法を見ていたのにもかかわらず、そして、血清アミロイド蛋白(正常値:8以下、急性炎症の際に上昇する)は上昇していたにもかかわらず、どうしてそのようなことが言えたのでしょうか?

CPKの値も1日で上昇し、心筋をはじめとする何かが傷つけられたことが予測されました。

救命救急センター長は留置針からの採血は、「患者の苦痛を軽減するため」と表現していました。

「患者の苦痛を軽減するため」と言うのは、科学的に評価可能であることが前提になければなりません。科学的根拠がないまま不適切なことをするのは単なる怠慢(信頼性のある結果をだそうというのではなく、ただ何か意味がなくても数字が並べばよいという考え)だと思います。

私にとっては、評価不能な無駄な検査をされた上、誤解されるような結果につながり、苦痛の軽減どころか、苦痛を倍増する結果につながりました。

そして、「患者の苦痛を軽減するため」と言うのであれば、採血の後、尿道カテーテルを挿入したり、剃毛したりする際になぜカーテンを引かなかったのでしょうか?

ベットの前側にいた二人の研修医あるいは救急医は、少しでも高い位置から見学するためか机に腰かけていました。
男性スタッフが尿道カテーテルを用意してベットの横すぐのところに立っていました。後ろにも複数の研修医の話声がしていました。

このような対応により精神的にも肉体的にも拷問のような苦痛を与えられました。

やはり、カーテンを引かなかったのは急性心筋梗塞だと脅かして、研修医のデモの材料としていたからではないでしょうか?

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