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βブロッカー服用でペースメーカーシフト? [心電図波形]

前の記事の心拍のゆらぎは「ペースメーカーシフト」とか「ワンダリングペースメーカー」というものであることをのりべぇさんに教えていただきました。のりべぇさんありがとうございました。

ということで、今回も心拍のゆらぎについて記載します。

それはカテーテル・アブレーションを受ける前、
発作を息止めで治める感覚をつかもうとしている時期のことです。

当時は自力で発作をコントロールできるようになれば、それにこしたことはないと思っていましたから・・・

当日は発作が起き、何度か息止めで治めようと試みましたが、治まりませんでした。

携帯していた薬は、

最初に処方されたカルシウム拮抗剤の「ワソラン」と、

「こっちを飲んでみたら?」 と次に処方されたβ遮断薬の「セロケン」でした。

「セロケン」は1度だけ服用したとき、服用1時間後からめまいが、その後、気持ちが悪くなり、3時間後には嘔吐してしまった薬です。

発作の苦しい中、
迷わずに選んだのは「セロケン」でした。

「セロケン」20 mgを1錠服用しただけで、本当に嘔吐するくらいに気持ち悪くなってしまうのか、副反応の再現性を試してみようという気持ちがありました。

今後、降圧剤の服用が必要になったときのために、β遮断薬の効果と副反応を自分の体で試してみようと思ったのです。

喘息の持病ため、本当はβ遮断薬は使用に適さない薬です。

それを承知で、先生は心臓選択性のβ1遮断薬を処方してくださっているのだから・・・

(休暇を取っていたので、具合が悪くなったら、いつでも横になることができるということも考えました。)

 

2008年5月7日
06:52 起床
050708065260.JPG
心拍数:60 A 波形に乱れはないようです。
血圧(左:145 92 72、右:130 97 72)

09:05 通院時、駐車場に入る手前の一方通行の道で発作が起きる。
      連休明けで患者が多く、渋滞で動けなくなった車の中でした。
      警備員さんを呼ぶかどうしようか・・・迷いました。

09:10 βブロッカーのセロケンを服用

09:15 発作が治まる。
      薬が効く前に治まってしまったようでした。
      まだ、駐車場には入れずに、渋滞した道の途中でした。

09:50 少し遅れた診察で発作とセロケン服用を報告

10:50 帰宅直後
      血圧(左:123 89 82、右:130 82 80)

12:00 血圧(左:109 72 61、右:114 73 62)

      血圧が下がっているのに、心拍数がいつもより少なく、

      ドキドキしたいのにできないような感じで気持ちが悪い。

      頭に血がいきわたっていないような、そんな感じでした。

      昼食後は横になっていました。

12:30 心電図をみると揺らぎがみられました。

0507081237.JPG

続けて見ると、下のようになります。
セロケン050708.JPG

15:00 まだ、ゆらいでいました。  0507081457.JPG 
      血圧(左:108 78 68、右:108 68 64)

17:30 血圧(左:129 81 63、右:128 83 63)
      調子が戻り、夕食の準備にとりかかることができました。

22:20 就寝
050708221956.JPG
心拍数:56 A 波形に乱れはないようです。

 

セロケン20 mg を1錠服用した結果、やはり、副反応として嘔吐するまでではなかったですが、悪心がありました。降圧作用はあり、血圧がさがっているのに、心拍数も少なく、脳が貧血状態になっているような感じになる。また、喘息が起きるようなことはありませんでした。

本題の心拍のゆらぎですが、セロケン服用後、3時間から5時間くらいに心拍のゆらぎが記録されました。

気持ちが悪いので心電図をとったら心拍がゆらいでいたという状況です。
ゆらぐことがわかっていたら、もっと経時的な心電図の記録をしていたのにと思います。

交感神経のβ1(心臓選択性)受容体をブロックする薬でゆらぎがみられたということは、
前記事の状況もこのような状態になっていたのでしょうか?

ホルモンも自律神経には影響を及ぼしますから・・・

本当に心臓は自律神経に支配されているということを実感します。

交感神経と副交換神経の微妙なバランスで心拍が一定に保たれているということを・・・

発作が息止め等の迷走神経(副交感神経)を刺激することで、スイッチを切るように治まったりしたときもそうでした。

心臓だけでなく、他の臓器も同じなのでしょうね。

生きているっていう証しなのでしょう。

 

その後、セロケンは1度も服用することなく、カテーテル・アブレーションを受け、
もうそろそろ2年になりますが、PSVTの発作は起きていません。

 

シジミ蝶a091510.JPG
フジバカマにオオゴマシジミ?

センニンソウ091210.JPG
センニンソウ

シジミ蝶b091510.JPG
ちょっと枯れかけたイチゴの葉にとまっていたシジミ蝶

 

 

 

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のりべぇ

はい、噂ののりべぇでございます。
私は初めてもらった薬がワソランでした。
「朝昼番一週間飲んでみて」と言われたものの、ちょっと動くだけで苦しくて
「こま薬を続けるよりも、アフレーションの方が良い」と泣き付いた次第。

その後、病院を変えたらβプロッカーが出され、「なーんでこんなに楽ちんなの?!」と感動。
でも、アブ後、これを飲まないとゆらぐんです。
もう一度「休薬実験」をしてみたいところですが、危険かな。

サンリズム・ソタコール等合わない薬も経験しました。
今後も情報交換、お願いしますね。
by のりべぇ (2010-09-19 17:11) 

psvt.abl

のりべぇさん
ありがとうございます。
ワソランは発作時の頓服で服用しましたが、効いているのかいないのかよくわかりませんでした。副作用も感じなかったかな?
人によってそれぞれ、薬の効き目や副作用はずいぶんちがいますね。
こちらこそよろしくお願いしま~す。
by psvt.abl (2010-09-19 20:54) 

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