スプーンいっぱいの優しさ? [HEART WEB NEWS]
わがままを言ってる訳ではない
日本心臓財団、9月のHEART WEB NEWSには、患者と対するとき、
「煩わしさを厭うことなく、これだけの優しさを保ち得ているだろうか、と反省した。」
とつぶやいているドクターがいる。
これだけの優しさとは、受験勉強している高校生がいとこの1歳の子と一緒になって遊んであげる。
しかも1歳の子が満足してどこかにいくまで自分の勉強中のノートに落書きさせてあげて、さったあとにひとりでノートの落書きを一生懸命消すというものだ。
患者は医者からみるとそんなにわがままなのだろうか?
患者は、ただ、自分の病状のことを知りたいだけ・・・
主治医だった循環器の専門医の◆先生は、心臓以外の話をすると「それは心臓のこと?」と露骨にいやな顔をした。
閃輝暗点が起きた時、いろいろな検査をしたけれど脳や眼には器質的な異常はなかった。
その頃、時々心臓が痛くなっていたので、
「心臓が痛くなるときがあります。閃輝暗点も起きますが、脳の血管が急に収縮して一過性の虚血状態になるからと聞きま・・・」
話しの途中で、すかさず、先生が 「それは心臓のこと?!」
「閃輝暗点は違います。急に血管が収縮するのは脳だけでなく、心臓の血管にも起きるのですか?
時々、心臓にも痛みを感じます」
「どこが?肋間神経痛じゃない?」
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心臓が痛くなることだけを言えばよかったのかな?
でも、心臓でも脳と同じように血管が急に収縮して一過性の虚血状態を引き起こすことがあるのかどうか知りたかった・・・
スプーンいっぱいの幸せ? ではなく優しさがあれば・・・
2カ月に1度の診察なのだから1分くらいは話を聞いてくれてもいいんじゃないの?
でも、1度だけ、こんなことがありました。
診察室に入ると白衣を脱いでモスグリーンのTシャツを着た◆先生がいました。
「白衣高血圧」 だから気遣って、白衣を脱いでいてくれたのですか?
私がどういう反応をするか見てみたかったのですか?
それとも、やっぱり、ただ、暑かっただけかな?
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う~ん、もしも気遣ってくれたのだとしたら、他のことでしてほしかった・・・
本当に残念ですね! 私、ずーっと白衣着て仕事をしていましたから・・・
気遣ってくれるなら、他のことでしてほしかった・・・
ほんの少しだけでいい・・・スプーンいっぱいの優しさ?・・・かな?
小さな白い花、何の花?
ひっそりと可憐に咲いているのがいじらしい。