多摩川の護岸工事と動脈ステント [こころね(心音)]
23年前、新築のこのマンションに越して来ました。
多摩川の岸辺に建ち、ベランダ側からの眺めは、四季の移り変わりを映し出し、自然そのものの景色でした。
マンションも老朽化が進み、今年は夏から大規模修繕が行なわれ、足場が組まれ、養生のためのシートに覆われていました。
その修繕がそろそろ終了となり、シートが取り除かれて、見た景色です。
多摩川の護岸工事が進み、自然であった眺めが一転していました。
ここに住んでから、数回の雨台風のたびに、多摩川の流れが変り、マンション側の岸辺が浸食され、土台がえぐられて、自然のままに護岸の大きな木も倒れて川に流されました。
その自然のままでは、やはりこのマンションだけでなく、他の建物も危険な状況であるため、今回の護岸工事となったのです。
自然の流れに逆らい、人工的な処置が施され、それで、危険を回避し、
安らぎを取り戻す・・・
心臓の動脈や頚動脈が詰まった時の処置、ステントの留置に少し似ているなって思いました。
護岸工事が終わったら、景色はどうなるのでしょうか?
草木が生い茂る状況になったらいいなって思っています。
わがままですか?