カテーテル・アブレーション5周年を前に:発作時の波形とその焼灼部位 [カテーテルアブレーション]
カテーテル・アブレーションを受けてから、そろそろ5周年になります。
カルテが消滅しないうちに、今までブログに記載していなかったことを含めて振り返ってみました。
当時、期外収縮の他に3種類の不整脈を感じていました。
次のような心電図波形を示す発作性上室性頻拍:房室結節リエントリーは、
◆は心拍が一瞬止まったように感じ、その後、治まったところ
この部位(赤い丸印)を焼灼することで、根治したようです。
また、次のような心電図波形を示す発作性上室性頻拍:洞結節リエントリーは、
◆は治まったと感じたところ
この部位を焼灼することで根治したようです。
とっても痛かった、神経を焼かれているそんな感じがしました。
房室結節リエントリーの他にもリエントリー箇所があるということを、アブレーション前に主治医に伝えましたが、その時は、半信半疑だったのです。
そして、もうひとつ、一過性心房細動
深呼吸した際に、数拍、拍動が速くなることがあります。
これは、主治医が術後の管理として「心房細動は残存する可能性がある。」と記載したとおり、今でも時々感じています。
それから、心臓の電気生理学的検査
動画をキャプチャした画像です。動画では拍動がすごく速くなっていることを確認しました。
とっても苦しい検査でした。
でも、どうして?
この検査は房室結節リエントリーの部位を焼灼し、ペーシングで発作が起きないことを確認した後に行われました。
喘息の吸入薬(イソプロテレノールなど)を吸入したときのように突然心拍数が速くなり、サブについていた医師が「速いよ!速いよ!」と興奮していましたが、どれだけ苦しかったことか。
ペーシングして徐々に心拍数を上げていったものではないことは明らかでした。
今でも何故、焼灼後にこのような苦痛を与えるような検査をしたのか理由は不明です。
はっきりとは教えてくれないのです。
心拍数がどれだけ速かったかというとコゲラのドラミングくらい。
寿命が縮むような検査でした。
まぁ、このような検査をした後に、苦しくて深呼吸をしていたら洞結節リエントリーの発作がちょっとだけ起きたので、他にもリエントリーの原因があるということを信じてくれたのですけど・・・
私がカテーテル・アブレーションを受けたのは青梅市立総合病院。
執刀は当時の主治医のS医師、サブについていたのはツンツンに伸びた坊主頭のO医師でした。
アブレーション時に我慢できなかったら全身麻酔をかける。そのサインは私が出すということで受けたカテーテル・アブレーションでした。
洞結節リエントリーのアブレーションはあまりにも痛くて、その痛みは右の背中、肩甲骨の下が歯科で歯を削っていて神経にあたっているのにそのまま削っているくらいで、もう我慢できないとギブアップした時に、「麻酔薬を用意して」とS医師、O医師が走っていってガサガサと開封しながら麻酔薬を持って戻ってきました。「開けちゃったの~?」とS医師、そして、「使ったことにしておけよ。」とS医師。
結局、麻酔は使用せずにそのまま終了。麻酔して洞結節を焼灼されてたら、洞不全になってしまっていたかもしれない。痛いのは体のサイン。それに洞結節リエントリーの焼灼はスリリングな部位で危険であるという理由からカテーテル・アブレーションの適用ではなかったはずです(アブレーションを受ける際に調べた指針に記載されていた記憶があります)。
でも、麻酔薬は使用記録を付けるなど、管理が厳しいはず・・・
それを「使ったことにしておけよ。」とは・・・?
さらに、S医師はカテーテル・アブレーションが終了し、右の大腿静脈を圧迫止血する際に、
「剥がしちゃえ!」と言って、その直後、ハラッと床に何かが落ちる音がし、それから、腹部を斜めに横断するように絆創膏を貼りました。
剥がしちゃったものとは・・・「前貼り」
「剥がしちゃえ!」なんて言わなければ、わからなかったのに・・・
カテーテル室にいた全員にわかるように言っているのは、アブレーションは成功!不整脈を治してやったぞ!という宣言のようなものだったのでしょうか?
とにかくリエントリー部位を焼灼できれば成功! 合併症は合併症で別扱いなので、アブレーションは成功したけど、ペースメーカーを付けるようになってしまったなどということは有り得ることです。
左脚ブロックが出現するようになったのはアブレーション後3年半を経過してからですが、アブレーションが何かしらにでも影響したのかどうかはわかりません。
もう、5年も経過するところなので、主治医のS医師も、サブのO医師もこの病院には既に在籍しておりません。
でも、麻酔薬を「使ったことにしておけよ。」とか前貼りを「剥がしちゃえ!」など、薬事法違反?医師法違反?また、患者を弄ぶような対応は今でも続いているように思います。
カテーテル・アブレーションを受ける際には主治医だけでなく、その病院の状況も見極めて選ぶことが重要になると思います。
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